サボテンの気持ち

とある当事者のメモ帳。たまに日常。

私と不安感とのたたかい

今回は私なりの不安感との向き合い方を書こうと思います。

 

漠然とした不安感は急に襲ってくることが多いのでとてもキツいですよね?

私の中では不安感にも段階みたいなものがあり、最初は胸や喉が苦しくなります。次に吐き気が出てきて、最後に動悸や息苦しさで居ても立っても居られなくなります。他にもモヤモヤが取れずにずっとひっかかったり、少し違和感を感じたりします。どうしようもない焦燥感もセットで襲ってくることが多いです。

 

私の場合は最初はこの不安が症状とは知らなくて、頓服をあまり飲んでいませんでした。頓服を飲むことが苦手だったのもあります。しかし、漠然とした不安感も症状だと理解してからは頓服を飲むようになりました。

 

私はもともと不安感が強い人らしく、酷い時は毎日不安感が出てきました。頓服も効かないことが多かったので、その頓服よりも効果が強くて長い薬に変えてもらったりしました。

その薬は私には効果が強過ぎるので、半錠に割って飲んでます。薬を変えてもらう時には注意事項などをしっかり読んだり、質問することをオススメします。

薬を変えてもらってから新しい薬を飲むのにも勇気がいりますよね。「副作用はどれくらい強いのだろう?」とか「効かなかったらどうしよう」とか色々考えてしまいます。私は変えてもらってからすぐは一錠で飲んでたのですが、副作用が強く出過ぎて翌日は動けませんでした。なので主治医の先生にそのことをすぐに伝えると「半錠にしてみようか」と言われ、今に至ります。

 

私の場合は頓服を飲むだけでは不安感とはたたかえません。

頓服を飲む他に私が不安感と向き合うためにしていることは、ストレッチや深呼吸をしたりアロマオイルをたいたりすることです。好きな音楽をかけるだけでも少し違います。他には散歩などの軽い運動だったり、卓球などがっつりとしたスポーツでもスッキリします。

「不安感にストレッチ?」と思うかもしれませんが、不安感を感じている時は身体も緊張していることが多いので私には効きます。私の場合は肩こりや首のこりが酷いのもあるので、ストレッチをしてほぐしてみるととてもスッキリします。

他には、「好きなことをして過ごす」のも良いかもしれません。塗り絵など「取り掛かりやすく集中しやすい作業」などがオススメです。動けるのならばカラオケで発散したりするのもスッキリしそうですね。

 

不安感が強く出ると焦燥感なども出てくるのでイライラしたり、感情が引っ張られそうになります。落ち着きたくても落ち着かないので、その時に自分なりの対処法を見つけておくことをオススメします。不安になってから対処法を見つけようとしてもとてもキツいので、 「こういう時はこうしたい」と考えるだけでも違ってくると思います。「1人で居る時に出来ること」と「他の人と一緒にいる時に出来そうなこと」など色々パターンはあると思います。

 

対処法を試してもどうしようもなくなる時もあります。その時は私は受診して相談します。

夜中にそうなった時はとても辛いですが、最近は好きなホットドリンクを飲んだりして落ち着く努力をしてます。

まだまだ不安感とは向き合えてませんが、これから上手に付き合っていけるようになりたいです。

治療や勉強などで出来るようになったこと

今回は私が「治療や勉強などでできるようになったこと」を書こうと思います。

 

まず、治療や勉強などによって統合失調症はどういった病気だと言われているかを少しだけ理解出来るようになりました。最初の頃、私は病識が無かったので病気についてよくわかっていませんでした。未だにわからないことがある病気ですが、何故服薬が大切かなど自分を納得させる為には必要なことでした。自分の症状の特徴などを掴めるようになると、頓服を飲むタイミングなどもつかめるようになってきました。

 

実は私は頓服を飲むことが苦手でした。症状が出てから私のタイミングで頓服を飲んでも効果は薄かったですし、副作用だけが出てキツかったからです。なので「ギリギリまで我慢して症状が酷くなってから」飲むようになりました。しかし、それは私にとっては間違いでした。では、私の場合はいつ頓服を飲んでいるのかといいますと、「症状が出るまでの注意サインや予兆が出てきた時」です。そうすると症状が酷くなり過ぎずに穏やかに過ごせる様になりました。前にも書きましたが精神科の薬は私にとっては「症状などが出ない様に予防して飲むもの」ですので、頓服もそうなのだろうと思っています。

 

他にできる様になったことは「体調管理」です。食生活や睡眠時間など、気をつける様になりました。食生活については統合失調症について調べたりしている時に発見しました。詳しくはわかりませんが、食生活や栄養バランスが症状などに影響することもあると考えられているみたいです。食生活を気をつける様になって肌やその他の調子も良くなってきたのでこれからも続けていきたいと思ってます。

 

その他にも感情やコミュニケーションについても勉強するようになりました。統合失調症は感情のコントロールが難しくなるので、コミュニケーションも難しく感じます。周囲の人とのコミュニケーションが苦手な私にとっては難しい内容でした。しかし、勉強したり自分の認知のしかた(物事の受け取り方)の特徴を掴んだりすると少しずつコミュニケーションが取りやすくなってきました。

 

私は統合失調症になってから出来なくなった事が多く、そのことばかりに目がいってしまいがちでした。「今まで出来ていたのに出来なくなった」とネガティヴに考えていました。しかし、治療などによって少しずつ回復していることに気づきました。自分が回復していることを自覚できるようになると、自分の自信に繋がります。健康である大切さが理解出来るようになり、そして自分自身と向き合うようになりました。

自分自身と向き合うようになって「自分を大切にする」ようになりました。これだけでも少しは成長できたと思っています。

統合失調症と感情の起伏

今回は統合失調症になってから私が自覚している感情の波を書こうと思います。

 

私の場合は感情がコントロールしづらくなると調子が悪くなっているなと気付きます。

例えば、日常の中で起こる些細な事が気になってイライラしたりします。あとは変にハイテンションになったり、余裕がなくなっていつもなら受け入れられる事が受け入れられなくなります。イライラや怒りについての対処法はアンガーマネジメントと言う考え方を勉強しました。アンガーマネジメントを簡単に説明すると怒りやイライラをコントロールする考え方です。そのおかげで急にイライラなどが出てきても落ち着いて考えられるようになりました。

 

調子が悪くなる他にも服薬管理などが乱れてくると、感情のコントロールが難しくなる時もあります。私の場合は薬を飲み忘れると調子を崩します。私は調子が悪くなった時に最初に「何故だろう?」と考えるようにしてるのですが、だいたい思い当たるのは薬の飲み忘れです。薬を飲み忘れて薬の効果が薄まってくると、違和感を感じるようになりました。その違和感が症状の前兆なのかもしれません。

違和感や前兆の例を上げると「やけにハイテンションになる」や「頭の回転が急に早くなる」「逆に調子が良過ぎる」時もあります。

調子が良いのは良いことだと思う人も居るかも知れませんが、このハイテンションが続くととても疲れます。

医学的なことは難しいので私には書けませんが、頭の回転が早くなったりするとエネルギーを使い過ぎてしまって疲れてしまうのだなと思ってます。なので私にとっては調子が良過ぎるのも問題なのです。

 

他に現れる感情の変化は「やる気」や「意欲が低下する」ことです。他にも「考える事ができなくなる」や「動けなくなる」こともあります。

 

両極端ですよね?

 

統合失調症は脳に色々な障害が発生して感情の起伏が激しくなると聞きました。以前に比べて私は感情のコントロールがしづらくなりました。感情の波が激しいととても疲れます。

 

私は精神科の薬は「自分の状態を安定させる為に継続して飲むべきもの」だと思ってます。症状が出てくるのを予防したり、調子の波を安定させたりする為です。精神的な症状は数値化できないので自分の感覚を掴んだり、主治医の先生の話をしっかり聞いて対処法を見つけなければなりません。しかし、それには時間がかかります。「今、キツいからどうにかしたい」と思ってもなかなか思う様にいかない時が多いです。

 

私の正直な気持ちを話しますと「面倒くさい病気になってしまったな」と思ってます。病気と向き合うモチベーションを維持するのも大変です。投げ出したくなる時もあります。「今でも健康で居ることができたら仕事も続けられたのだろうな」とネガティヴな考えは止まりません。

 

しかし、周囲の人たちのサポートのおかげで何とかここまで回復することができました。病気と向き合うために自分でも努力をしました。

私1人では無理だったと思います。

 

最後に、このブログは私と似た様な悩みを持つ人やその周囲の人達、このブログを読んでくださってる方に「こんな症状や考え方があるのだな」と思ってもらえたら良いなと思って書いています。文章を書くことが好きなので書いていて楽しいです。もしよろしければコメントなどをしてくださるととても喜びます。

 

不定期な更新ですが、ゆっくりマイペースに頑張って書いていきたいと思ってます。

 

自分の病気について勉強して良かったこと

今回は、私が「自分の病気について勉強して良かったこと」を書こうと思います。

まず、自分の病気や症状についてどうやって勉強したかというと、同じ病気の人の体験談を聞いたり何冊か本を読んだり、インターネットで調べたりしました。私は3冊くらい読んだのですが本によってまとめ方や細かいところが違うので、一冊だけではなく出来るだけ色々な本を読んだ方が良いと思います。その中で自分にあった本を見つけられたら、その本が自分のバイブルとなるでしょう。

他にも症状について調べるだけではなく、私自身の症状の記録も取るようにしました。記録を取ると自分の体調や症状があらわれる波が把握しやすくなります。なので、自分の注意サインや頓服を飲むタイミングが分かるようになったので体調管理がしやすくなりました。

 

勉強するようになって良かったなと思うことは、自分がどんな症状なのか把握しやすくなったので周囲の人との意思疎通がしやすくなりました。例えば家族や友人に「こういった症状が出たから辛い」など相手にわかりやすく伝えられるようになりました。そうすると周囲の人からの理解も得られるようになってきたので、周囲の人も比較的安心して接してくれるようになりました。その他にも主治医の先生にも自分の症状について的確に伝えられるようになったので、微妙な変化なども把握して貰えるようになりました。なので薬や頓服などの相談もしやすくなりました。どんな時にどの頓服を飲めば良いのかなども理解できるようになり、自分の中での対処法が増えました。

そうすると服薬の大切さが分かるようになりました。勝手に服薬を中断して断薬をしてしまうと再発する確率がグンと跳ね上がってしまうのでそれは避けたいと思ってます。現に私が薬を飲み忘れたりするとすぐに症状があらわれたりするので、服薬管理をしっかり出来るようになりたいです。

 

他にも思わぬところでメリットがありました。

それは『障害年金を申請する時に自分の症状について書きやすくなる』ことです。障害年金を申請する時には自分で通院履歴や自分自身の症状について書かなくてはなりません。その時にどんな言葉で書けば伝わりやすいのか、この症状はこういう名前なのだなど理解できるととても書きやすくなります。それだけでだいぶん楽になりました。

 

このように自分の症状について把握できるようになるとメリットが沢山あります。デメリットをあげるのならば『自分はこういう傾向があると決めつけてしまう』ことがあります。そこの対応は難しいですが自分自身だけで決めつけずに、納得できるまで主治医の先生としっかり話し合うことをオススメします。疑問に思ったことや新しく出てきた症状などをメモして診察の時に主治医の先生に見せると伝え忘れがないと思われます。

 

メリットデメリットをしっかり理解した上で、自分の病気や症状について勉強すると対処法なども考えやすくなります。

 

 

私の病気、統合失調症は未だによくわかっていないところが沢山あります。なので、日々新しい情報を取り入れていきたいと思ってます。

 

 

インフルエンザと幻聴と私の症状。

注意書き。

まず、はじめに。

これはあくまで私に起きた症例であって、他の患者さんには当てはまらないこともあります。

 

そのことをふまえて読んでくださると嬉しいです。

 

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まず、話は私が数年前インフルエンザにかかった頃に遡ります。この時のことはあまり覚えてないのですが、インフルエンザにかかって入院していると急に今まで小さく聞こえていた幻聴が大きくなりました。

そこからはもう幻聴に太刀打ちできなくなって、気付いたら閉鎖病棟に入院していました。

 

そこから退院して数年が経ち、幻聴は全く聞こえなくなるまで回復しました。そして今年の冬も私はインフルエンザにかかりました。最初は高熱が出てうなされてるだけだったのですが、ある時、夜中にふと幻聴が聞こえだしたのです。

低い声の今まで聞いたことのない幻聴でした。それはとても怖い内容でした。幻聴の言葉の内容は伏せますが、とにかく幻聴が聞こえると、当事者は幻聴だと自覚していてもキツくなります。まず、幻聴を幻聴だと自覚するのも難しくなります。その幻聴の声がその人によって真実になってしまえば、妄想という症状が出てしまいます。

 

話は戻りますが、幻聴はふとした瞬間に突然聞こえてきます。私の場合は1人でいる夜中に多く聞こえてきます。なので「あ、この声は幻聴なんだ」と気付けるのですが、もし人が多いところだったりするとすぐには気付けないでしょう。

幻聴が聞こえてくると、幻聴のせいで不安などが出てきます。幻聴の言葉に追い込まれそうになる時もあります。その他にも幻聴と気付いてからは『また幻聴が聞こえる程悪化した』ことにも気付いてしまうので不安の他に焦りも出てきます。

私の場合は一度幻聴だと気付いてしまえば、幻聴を聞き流すことができます。しかし、気にならない訳ではないので幻聴の声に振り回されそうになったり、調子が悪い方へと引っ張られそうになる時もあります。

 

そんな時に私が幻聴を聞き流すためにすることは、音楽を聴いたり、スマートフォンや本で色んな文章を読んだりと何かに集中しよう努力することです。

それは新しい内容のものよりも『ある程度内容を知ってる曲や文章』をオススメします。何故なら、幻聴が邪魔してくる時に新しい内容を取り組もうとすると物凄くエネルギーを消耗するからです。お気に入りの漫画とかでも大丈夫です。

その他にも私が幻聴が聞こえ出したら一番にやりたいことがあります。それは『1人にならない』ことです。1人にならないことによって自分に今、聞こえている声が一緒にいる人にも聞こえているか確認することができます。自分にしか聞こえない場合は幻聴だと認識できます。どうしても1人で過ごさねばならない時は、前に書いたように何かに集中したり美味しいものを食べたりして幻聴から遠ざかる努力をします。

そんな感じで幻聴とたたかいながらインフルエンザを乗り切ると、他にも症状が現れました。

 

それは物事に敏感になりすぎることです。人間はだいたい自分に必要な情報を取捨選択しています。全ての情報をキャッチしようとはしていないのです。

しかし、統合失調症が悪化してくると必要な情報を取捨選択できずに全ての情報をキャッチしてしまうのです。わかりづらいですよね?例えばフードコートの人混みの中の遠くに座っている人の笑い声が気になって仕方がなかったりします。すれ違う人や視界の端に動くものなど、もう見えるもの聞こえるものが気になって仕方がないのです。

その笑い声は私を笑ったのではないのか、など気になってしまった事を何でも自分と関連づけてしまう時もあります。自己関連づけ、というみたいです。そこから被害妄想が出てきてしまったりと負の連鎖が止まりません。一度ネガティヴな思考にハマってしまうと抜け出すのが大変ですよね。私もなかなか抜け出せません。

 

今回はたまたま人と一緒にいる時にそのループにハマりそうになったので、その人が話しかけてくれたりと助けてくれました。

 

1人だったらどうしたら良いのか未だにわかりません。

今後の課題として、考えていきたいと思ってます。

 

 

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このようにインフルエンザは私にとってはトラウマなのです。

なので、インフルエンザにかかって統合失調症の症状が悪化しても、持ち直せるようになりたいと思ってます。

 

 

日常編(趣味について)

今回は「日常編(趣味について)」です。

 

私の趣味は、将棋・革製品のお手入れ・ボールペン字・ドライブ・食べ歩きです。

たまに手芸でポーチやクラッチバッグなどの小物も作ったりします。

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↑上の画像は私が作った作品です!

ハリネズミ柄の布地に惹かれて他にも色々作りました。

 

まずは最初に、将棋について書こうと思います。私が将棋のルールを知ったのは小学生の頃です。その時は定跡などは分からずに指してました。しばらく将棋から離れていたのですが、体調を崩して退職した後に「もっと定跡などを勉強したい!」と思うようになりました。きっかけはTwitterを始めて将棋が好きな人と繋がり、その方がとても楽しそうに将棋やプロ棋士の先生について語ってくれたことです。今は道場で4級です。ゆっくり頑張ります!

 

次に革製品のお手入れについて。私が革製品を好きになったのは就職してからでした。友人が好きな革製品のブランドのショップに一緒に行って革製品を好きになりました。お手入れについては自分で調べたら月に一回とありました。なので毎月頑張っていたのですが、ある日ふとショップの店員さんに質問すると「三ヶ月に一度で大丈夫です」と言われ衝撃を受けました。

今では財布、コインケース、カードケース、ショルダーバックが革製品です。革細工もたまにします。最近では画像のティッシュケースなどを作りました。

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3つ目はドライブについて書こうと思います。

私は車を運転する事が好きなので1人でよく色々な所に行ったり、恋人や友人と遠くまで行ったりします。ドライブに行った先で美味しいものを食べたり、買い物をしたり、綺麗な景色を見て写真を撮ったりする事が好きです。いつか車にもこだわりたいと思ってます。私の今の愛車はATなので、できれば次はMTの車に乗りたいと思ってます。

 

 

 

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話は変わりますが、最近靴を買いました。シンプルで合わせやすくて歩きやすいのでお気に入りです。

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本当は画像の茶色かからし色と悩んだのですが…合わせやすい色にしました。

お買い物って楽しいですよね。

 

 

 

最後に、どんな記事を読みたいかや感想などをコメントなどをしてくださるととても嬉しいです!

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

 

 

私が統合失調症になって感じていること

久しぶりの更新です。

 

今回は私が統合失調症になって感じていることを書こうと思います。それは陽性症状が落ち着いて退院してから最近まで感じていることです。

 

まず、大きな問題として「生活のしづらさ」があります。自分の記憶力や集中力が低下したと感じることが増えました。他にも計画的に行動することや人とのコミュニケーションが苦手になりました。具体的にいうと、お買い物で「ニンジン買ってきて!」と言われてもそれだけでは分からないのです。今までなら『次に買い物に行くまでにこれくらいの数のニンジンを使うだろう』と予測することが出来ていたのですが、そういう事を考えることがが出来なくなる時があります。

とても細かいことですよね。しかし、こう言った細かいことが出来なくなるととても生活がしづらくなるのです。

その他にも、コミュニケーションが苦手になるとメッセージのやり取りや日常会話が難しくなります。メッセージで一言送信するだけでも『本当にこれで良いのか?』と気になり始めたらなかなか送れません。時にはメッセージを送ろうとするだけで動悸まで出てくることがあります。

 

このように苦手になったことや出来なくなったことが増え、生活のしづらさを感じるようになりました。生活のしづらさを感じつつも何故か分からずに居ました。

実はつい最近までは私自身でも出来なくなったことに気づかずに、『なんだか変だなぁ』ぐらいにしか思っていなかったのです。

その違和感が大きくなったきっかけは母からの「ニンジン買ってきて」と言う言葉でした。『ただ、ニンジンを買ってくる』だけのはずなのにとても難しく感じたのです。そこでやっと私は『具体的に言われないと分からない』ことに気付きました。

 

その事に気付いてから私は予防策としていくつかの行動に出ました。まず、主治医の先生に「具体的に言われないと理解できない」 「生活がしづらくて違和感を感じる」と伝えました。

家族にも「話すときは具体的に言って欲しい」と伝え、分からなかったらその場ですぐに質問をするようにしました。その場で質問出来なかった場合はメモをして忘れないように残すようにしたりと工夫するようになりました。

 

他にもやるべき事を忘れてしまって注意を受ける事が多くなったので、『やることリスト』を紙に書き出したりするようになりました。やることリストを書き出しても、色々な症状が出て動く事が出来なかったりと課題はまだまだあります。

この課題についてはこれからも向き合っていかなければなりません。

 

このように私は手探り状態で統合失調症と向き合っています。私自身が統合失調症について理解するために本を読んだり、どんな症状があるのかなど調べるようになりました。私が読んでわかりやすかった本は家族にも読んでもらったりしてます。私の家族は理解がある方なので嫌な顔ひとつせずに本を読んでくれました。ほかにも毎年、家族教室などに参加してくれています。

 

統合失調症になってから出来なくなった事が増えましたが、出来る事も増えました。それは『出来ないことは出来ない』と言えることや『周りに助けを求める』こと、他には『人に感謝する』ことです。

投げ出したい時もありますが、『一生付き合っていかなければならない病気になってしまったからにはそれも私の一部だと考えよう』と思えるようにもなりました。

 

ここまで前向きになるのにはもちろん時間がかかりました。時にはネガティヴになってくよくよする事もありますが、これからも頑張っていこうと思います。