サボテンの気持ち

とある当事者のメモ帳。たまに日常。

インフルエンザと幻聴と私の症状。

注意書き。

まず、はじめに。

これはあくまで私に起きた症例であって、他の患者さんには当てはまらないこともあります。

 

そのことをふまえて読んでくださると嬉しいです。

 

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まず、話は私が数年前インフルエンザにかかった頃に遡ります。この時のことはあまり覚えてないのですが、インフルエンザにかかって入院していると急に今まで小さく聞こえていた幻聴が大きくなりました。

そこからはもう幻聴に太刀打ちできなくなって、気付いたら閉鎖病棟に入院していました。

 

そこから退院して数年が経ち、幻聴は全く聞こえなくなるまで回復しました。そして今年の冬も私はインフルエンザにかかりました。最初は高熱が出てうなされてるだけだったのですが、ある時、夜中にふと幻聴が聞こえだしたのです。

低い声の今まで聞いたことのない幻聴でした。それはとても怖い内容でした。幻聴の言葉の内容は伏せますが、とにかく幻聴が聞こえると、当事者は幻聴だと自覚していてもキツくなります。まず、幻聴を幻聴だと自覚するのも難しくなります。その幻聴の声がその人によって真実になってしまえば、妄想という症状が出てしまいます。

 

話は戻りますが、幻聴はふとした瞬間に突然聞こえてきます。私の場合は1人でいる夜中に多く聞こえてきます。なので「あ、この声は幻聴なんだ」と気付けるのですが、もし人が多いところだったりするとすぐには気付けないでしょう。

幻聴が聞こえてくると、幻聴のせいで不安などが出てきます。幻聴の言葉に追い込まれそうになる時もあります。その他にも幻聴と気付いてからは『また幻聴が聞こえる程悪化した』ことにも気付いてしまうので不安の他に焦りも出てきます。

私の場合は一度幻聴だと気付いてしまえば、幻聴を聞き流すことができます。しかし、気にならない訳ではないので幻聴の声に振り回されそうになったり、調子が悪い方へと引っ張られそうになる時もあります。

 

そんな時に私が幻聴を聞き流すためにすることは、音楽を聴いたり、スマートフォンや本で色んな文章を読んだりと何かに集中しよう努力することです。

それは新しい内容のものよりも『ある程度内容を知ってる曲や文章』をオススメします。何故なら、幻聴が邪魔してくる時に新しい内容を取り組もうとすると物凄くエネルギーを消耗するからです。お気に入りの漫画とかでも大丈夫です。

その他にも私が幻聴が聞こえ出したら一番にやりたいことがあります。それは『1人にならない』ことです。1人にならないことによって自分に今、聞こえている声が一緒にいる人にも聞こえているか確認することができます。自分にしか聞こえない場合は幻聴だと認識できます。どうしても1人で過ごさねばならない時は、前に書いたように何かに集中したり美味しいものを食べたりして幻聴から遠ざかる努力をします。

そんな感じで幻聴とたたかいながらインフルエンザを乗り切ると、他にも症状が現れました。

 

それは物事に敏感になりすぎることです。人間はだいたい自分に必要な情報を取捨選択しています。全ての情報をキャッチしようとはしていないのです。

しかし、統合失調症が悪化してくると必要な情報を取捨選択できずに全ての情報をキャッチしてしまうのです。わかりづらいですよね?例えばフードコートの人混みの中の遠くに座っている人の笑い声が気になって仕方がなかったりします。すれ違う人や視界の端に動くものなど、もう見えるもの聞こえるものが気になって仕方がないのです。

その笑い声は私を笑ったのではないのか、など気になってしまった事を何でも自分と関連づけてしまう時もあります。自己関連づけ、というみたいです。そこから被害妄想が出てきてしまったりと負の連鎖が止まりません。一度ネガティヴな思考にハマってしまうと抜け出すのが大変ですよね。私もなかなか抜け出せません。

 

今回はたまたま人と一緒にいる時にそのループにハマりそうになったので、その人が話しかけてくれたりと助けてくれました。

 

1人だったらどうしたら良いのか未だにわかりません。

今後の課題として、考えていきたいと思ってます。

 

 

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このようにインフルエンザは私にとってはトラウマなのです。

なので、インフルエンザにかかって統合失調症の症状が悪化しても、持ち直せるようになりたいと思ってます。